石和温泉郷夢の里・・ナイルテラピアの生きがい
それ以来年間200万人にも及ぶ観光客が訪れる一大温泉歓楽街。
その笛吹市石和町界隈には誰もが遠ざかってしまうようなゴミだらけの水路や側溝が縦横無尽に走っています。でも良く見るとそこにはさまざまな生き物が生活をしています。
ナイルテラピアは1962年に当時のアラブ連邦から食用として約200尾移入されました。以来各地の温泉地で「和泉鯛」として養殖され刺身で出されたのです。鯛のお造りとして出されたものが実はこのテラピアだったりします。今でこそ消費されませんが、養殖場から逃げ出したテラピアが水路の中で増えているのです。水路では各施設から温水が排水されるため、冬でも水温が暖かく、アフリカ生まれの魚にとっては好条件です。テラピアが産卵床を造る水路は世界に店舗を展開している大型衣料品店と焼肉店の敷地のなかにありました。いったいどれだけの人が気づいているんでしょうかねぇ。野生はしたたかで図太い。人間なんてちっぽけでか弱い動物なんです・・。
この川には、ナイルテラピアをはじめスッポン、アカミミガメ、グッピー、ソードテールと国際的な魚たちが泳いでいます。
産卵床を守る。繁殖期は体色が赤味がかります。
コイも産卵のため狭くて小さな側溝にたくさんj溯上してきました。
ちなみに泉質は「アルカリ性単純泉」。神経痛、打ち身、慢性消化器病、冷え性に良いそうである。ここのテラピアに神経痛や冷え性はなさそうである。